
住宅や号棟ごとに管理組合があるので、どこに届け出ればいいのか迷っている。
結論から言うと、汐見台団地は管理規約の範囲で室内を全面的にリノベーションできる団地です。
住戸の中(専有部分)のリフォーム・リノベーションは、管理組合への届け出をすれば可能です。ただし、住宅や号棟ごとに管理組合のルールが違うことがあり、建物を支える壁も動かせません。
費用は全面リノベで1,000万〜2,000万円台が目安で、水回りや内装だけならもっと抑えられます。
この記事では、汐見台団地でリフォーム・リノベーションをする前に確認することを、工事を頼む順番にまとめました。
この記事のポイント
- 全面リノベの目安は1,000万〜2,000万円台(住戸の広さで上下する)
- 「第○住宅」「○○号棟」ごとに管理組合があるので、届け出先を確認
- 築60年前後なので配管の交換も工事に入れて考える
- 公社賃貸の「汐見台」とは別。この記事は分譲住戸が対象
汐見台団地のリフォーム・リノベ費用の目安
汐見台団地でも、自分の住戸の内側(専有部分)は、住戸が入っている住宅の管理規約の範囲で工事できます。
実際に汐見台団地では、第7住宅でリノベーションした住戸が売りに出ています(2026年10月時点)。
工事の範囲別の費用目安
この団地の住戸は48〜81㎡前後(住宅・号棟により異なる)が多いため、その広さに近い目安を並べました。
| 工事の範囲 | 60〜69㎡ | 80〜89㎡ |
|---|---|---|
| 表層の張り替え(床・壁紙など) | 400万円〜 | 500万円〜 |
| 表層+設備の交換(キッチン・浴室など) | 650万円〜 | 750万円〜 |
| 全面リノベ(間取りから作り直す) | 1,050万円〜 | 1,200万円〜 |
上の表は大手リノベ会社が公開している首都圏の工事費の概算(2019年8月時点)で、同じ会社は今の相場を70㎡で約1,600万〜2,200万円と紹介しています。
汐見台団地の分譲住戸は48〜81㎡前後と幅があります。50㎡前後の住戸なら表の60〜69㎡の欄より下がり、80㎡を超える住戸は表の広い方の欄に近づくでしょう。
築60年前後の建物なので、全面リノベでは住戸内の配管の取り替えを最初から含めて考えましょう。表の金額より上がる前提で予算を組みましょう。
内装と水回りに絞れば、費用はもっと抑えられます。実際に第7住宅でリノベーションを済ませた51.84㎡の2LDKも売りに出ています。
4階建ての棟は、エレベーターがあるか確認できていません。階段で運ぶ前提の搬入費になっているか、見積もりで見ておきましょう。
自分の部屋で実際にいくらかかるかは、住戸を見てもらうと分かります。
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汐見台団地の基本データ
| 所在地 | 横浜市磯子区汐見台 |
|---|---|
| 最寄り駅 | 京急本線「屏風浦」駅 徒歩約15分、JR根岸線「磯子」駅からバス約12分 |
| 竣工 | 1963年12月〜1966年8月ごろ(住宅・号棟により異なる) |
| 構造・階数 | 鉄筋コンクリート造 4階建て(1405号棟の例) |
| 分譲 | 神奈川県住宅供給公社 |
| 団地の構成 | 公社の分譲・公社の賃貸・社宅などが混在 |
| 専有面積の例 | 48.84〜81.48㎡(住宅・号棟により異なる) |
竣工・面積の欄は不動産会社の物件情報、団地の構成は磯子区の資料などをもとにしています。竣工や面積は住宅・号棟によって違うので、ご自分の住戸の資料で確かめましょう。
汐見台団地はどこまでリノベできる?できない工事
分譲の団地で自由に工事できるのは、自分の住戸の内側(専有部分)です。
| 区分 | 工事の例 |
|---|---|
| できる | 床・壁・天井の内装、キッチン・浴室・トイレの交換、住戸内の配管の交換、構造に関わらない間仕切りの変更 |
| できない | 構造壁を取り払う、窓サッシや玄関ドアの交換(共用部分)、バルコニーの改造、外壁に穴をあける工事 |
窓サッシや玄関ドアは共用部分として管理組合が管理するのが一般的なので、交換したいときは管理組合に相談します。
汐見台団地の分譲住戸は4階建てを中心とした公社の中層住宅です。この年代の団地は住戸の中にも建物を支える壁があることが多いので、図面で確認してから間取りを考えましょう。
工事の前に確認すること
汐見台団地は住宅・号棟の単位が多い団地なので、自分の住戸がどの管理組合に入っているかから確認するのが近道です。
管理組合への届け出と工事のルール
集合住宅の工事は、着工前に管理組合への届け出が必要になるのが一般的です。フローリングの遮音性能や工事できる曜日・時間も、管理規約で決められていることが多いでしょう。
管理組合・工事会社に確認すること
同じ名前の公社賃貸と区別する
汐見台には公社賃貸の「汐見台」(12棟・360戸)もあり、こちらは賃貸住宅です。社宅の跡地に建った新しいマンションもあります。
管理組合・工事会社に確認すること
配管は交換する前提で考える
築60年前後なので、住戸の中の給水管・排水管は交換を前提に考えるのが無難です。床をはがす全面リノベなら、同じ工事にまとめられます。
管理組合・工事会社に確認すること
間取り変更は構造の壁を確認してから
この年代の団地は、住戸の中にも建物を支える壁(構造壁)がある造りが多く、その壁は取り払えません。
管理組合・工事会社に確認すること
4階建ての棟は搬入の手間を確認
エレベーターの有無は確認できていません。住む棟で確かめておきましょう。階段で運ぶ場合は、搬入・運搬の費用がかかります。
管理組合・工事会社に確認すること
団地の工事に強い会社の選び方
| 確認すること | 聞き方の例 |
|---|---|
| 公社の団地の工事の実績 | 築60年前後の公社の団地で全面リノベをしたことはありますか |
| 管理組合への届け出 | 汐見台団地のうち、自分の住宅の管理組合に出す書類を作ってもらえますか |
| 住宅・号棟ごとのルール | 住宅や号棟ごとに違う規約を、着工前に読み合わせてもらえますか |
| 階段での搬入 | エレベーターのない4階建ての場合、搬入費はいくらで見ていますか |
この4つを2〜3社に同じ条件で聞くと、汐見台団地の工事に慣れているかどうかの差がはっきり見えます。
マンションに強いリノベ会社に見てもらう
汐見台団地の工事でいちばん避けたいのは、着工してから「自分の住宅の規約に床材が合わなかった」「配管が思った以上に傷んでいた」と分かることです。
住戸を見てもらい、規約にも目を通してもらってから見積もりを出してもらえば、材料の変更や追加の工事を前もって確かめられます。
リフォームガイドのマンションリノベなら、マンションの工事に慣れたリノベ会社をコンシェルジュが選んで紹介してくれます。
首都圏の60㎡の全面リノベでも相場には約1,500万〜2,100万円の幅があるので、同じ条件で見積もりを比べるのが確実です。
広さ・予算・やりたい工事を入力します。
マンションの工事の実績がある会社を紹介してもらえます。
配管や壁の状態を現地で確認してもらいます。
内訳を見比べて、納得できた会社に頼みます。
汐見台団地のリフォームでよくある質問
- 工事の届け出はどこに出しますか?
汐見台団地は住宅・号棟ごとに管理組合があると見られます。
自分の住戸の管理組合と窓口を、役員か管理会社に確認しましょう。- 公社賃貸の汐見台と同じ建物ですか?
違います。公社賃貸の「汐見台」は賃貸専用の12棟で、リフォームは借り主が自由にできません。
この記事は、所有者が工事を決められる分譲住戸についての内容です。- 建て替えの予定はありますか?
社宅の跡地が民間マンションに建て替わった例はありますが、分譲部分の建て替えや再生の計画は確認できていません。
長く住むなら、管理組合の長期修繕計画を見ておきましょう。- これから買う場合、住宅ローン控除は使えますか?
1982年より前の建物なので、国税庁の案内のとおり耐震基準に適合している証明か入居前の耐震改修が必要です。
証明の取り方は契約前に不動産会社へ相談しましょう。
まとめ
汐見台団地は、住宅・号棟ごとの管理規約の範囲で室内を全面的に作り直せる、1960年代の神奈川県住宅供給公社の分譲団地です。
全面リノベの費用は1,000万〜2,000万円台が目安で、工事の範囲を絞ればもっと抑えられます。
自分の住戸の管理組合、配管、構造壁、搬入の4つは、工事会社を決める前に確認しておきましょう。
汐見台団地のリフォームで迷ったら、マンションに強い会社に住戸を見てもらい、見積もりを比べるのが近道です。
